破風と鼻隠し
2019年10月02日(水)
建築用語に疑問を持つことももうあまりなくなってきてしまいましたが、新しいスタッフのプロタイムズ千葉若葉店の『チームすまいるさん』に教えてると「ですよね、ですよね。」となることもあり。
私も最初はこうだったなあと新鮮な気持ちになりつつ、そういうもんだ!ではなく、不思議に思ってきたことを、いい機会だから調べてみることにしました。
ずーっと「なんで?」と思ってたのが『破風(はふ)』と『鼻隠し(はなかくし)』でございます。
なんでこっちが破風でこっとは鼻隠しなのさ、つながってるじゃん!と思ってたのですよ、この2つ。
で、調べてみたらこうでした。
雨どいがついてる方が鼻隠しで、ついてないほうが破風。(なので、切妻屋根は雨どいがつくところとつかないところがあるので、破風と鼻隠しがあるけど、寄棟屋根は雨どいがつかないところがないので、鼻隠しだけになるそうです。)
どっちでもいいじゃん?と思うし、なんでこんなネーミング?と思いますが、破風は風を破る、打ち負かす、という意味で、縁の下の力持ち的役割があるそうで。
雨や風が屋根の中へ吹き込むことを防ぎ、火を屋根裏に回ることを防ぐ防火の役割もあるのだそうです。
鼻隠しのほうは、屋根の垂木を隠す(垂木の先端は鼻先と呼ばれるので、それを隠すから鼻隠しになったそうで)ってことで、このネーミング。
ただ屋根の先についてるので、破風よりも劣化が進むことになります。
雨どいをつける下地の役割もあるので、破風よりも働き者ってことになりますでしょうか。
名前的には破風の方が強そうですけどね。(笑)
垂木が出てきましたけど、屋根周辺の建築用語もへんてこりんなのが多いです。
広小舞(ひろこまい)、ケラバ、母屋(もや)などなど。
材木でいいじゃん、と、ざっくりな私は言いたくなりますけど、今回の破風と鼻隠し同様、それぞれに名前があるってことは、それぞれに役割があるってことみたいなので、そういうもんなんだ!で済ませないで調べてみようと思います。
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